品質のバラつきを防ぐ、生産管理の核心とは

― “人に頼らない”仕上げ体制と、狙いの品質 ―

ファイトジャパンが考える「平準化」の本質と装置選びの基準

仕上げ現場で本当に大切なこととは何か——
私たちファイトジャパンは、常にこの問いに向き合ってきました。

答えはシンプルです。
それは**「品質に差を出さないこと」**。
誰がプレスしても、いつでも、同じ品質が出せる。
それを現場の“当たり前”にすることが、生産管理の最重要課題だと考えています。

平準化=「安定した品質」と「安定した生産点数」

新しいアイテムが入荷した際、まず行うのが標準作業マニュアルの作成です。
素材、形状、仕上げのポイント。それに応じた作業手順を定め、現場へ展開します。

しかし、問題はその先にあります。
いくらマニュアルがあっても、現場の人材には差がある——
新人とベテラン、器用な方とそうでない方。
この“人による差”こそが、品質のばらつきと非効率の温床です。

だからこそ必要なのが、**機械装置による「平準化」**です。

機械は設定どおり、毎回同じ作業を正確に繰り返します。
圧力・温度・時間、そのどれもがブレません。
結果、誰が扱っても、一定の品質に仕上がる。

この「誰がやっても同じ品質が出る」状態は、品質の安定化だけでなく、
1人あたり1時間でこなせる作業量=人時生産点数の安定にもつながります。
作業スピードにムラが出なければ、生産計画は立てやすく、要員配置も最適化され、現場はぐっと回りやすくなります。


装置が決める“品質の下限値”——だから選定がすべて

では、どんな機械を選べばよいのか?

ここでカギになるのが、“狙いの品質”にどこまで近づけるかという考え方です。

たとえば、自社が理想とする品質を100点とした場合、
導入する装置が出せる品質が80点であれば、残りの20点を人材教育で補えばいい。
しかし、それが30点や40点しか出せない装置だったら?
人に求める負担が大きくなり、教育コストも時間もかかります。
しかも、人は辞めることもあるし、コンディションにも左右される——つまり不安定。

機械装置の実力こそが、「最低限確保できる品質」=下限値を決めるのです。
だからこそ、装置の選定基準は「価格」ではなく、「狙いの品質との距離」で考えるべきだと私たちは考えています。


一見高くても、実は“安い”機械がある

高性能な機械は、確かに初期投資としては高く感じるかもしれません。
でも、以下のようなコスト削減効果を考慮すればどうでしょう。

  • 教育にかける時間と労力の削減
  • 作業の属人性を減らすことで、人材流動による品質リスクの低減
  • クレーム・やり直し作業の減少
  • 生産計画の精度向上による納期遵守率アップ
  • 人時生産点数の安定による稼働効率の最大化

これらは、どれも日々の現場でジワジワ効いてくる“隠れたコスト”です。
そして、それらが減るということは、**結果的に「装置が安くつく」**ということを意味しています。


最後に

「誰がプレスしても、品質に差が出ない」
この理想を実現するには、標準化と平準化が不可欠です。
それを支えるのが、現場の装置。

ファイトジャパンは、**“狙いの品質に近づけるための装置選び”**をご提案し続けています。
属人性のない、安定した仕上げ体制づくり。
その第一歩を、私たちと一緒に踏み出してみませんか?


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